【FabLab Kannai】春のFab祭り 〜学び(Learn)、作り(Make)、わかちあう(Share)〜 に参加してきました

2015年4月18日(土)、さくらWORKS<関内>(横浜市中区相生町3)で開催された「春のFab祭り」に参加してきました。

左側のFabLab Kannaiのスペースでは、さくらWORKS<関内>の向かいにオープンしたシェアオフィス「泰生ポーチ」(中区相生町2)の入居者の方々が、それぞれ持ち寄った素材などを使いレーザーカッターで表札を作るワークショップを行っていました。

デザインを考えてきた人もその場で考える人もいらっしゃいましたが、アクリル板や合板、はたまた海苔をつかった個性的でクリエイティブな表札ができあがっていました。

SpringFabFes2015_12

午後になると、フランスから日本のファブスペースを視察に来た団体のお客様が急遽参加されることになり、国際色豊かなイベントになりました。

SpringFabFes2015_14 SpringFabFes2015_8

なんだかFabLabらしいエピソードですが、一人のフランス人の男性が「グルーガンかボンドを貸してもらえないか?」と言ってきました。鞄の蓋に付いているマグネット部品が取れてしまったので直したいというのです。えっと、えっとと探すと、グルーガンが出てきたので貸し出すと、その場で鞄を直し始めました。FabLabは、新しいものを生み出す市民工房でもあるのですが、何かを直すという時にも、共有された道具や知恵が役立つ場だと感じました。

その後の、SFCの田中浩也さんのトークイベントの中でも、洗濯機の部品を3Dプリンタで出力するという話題が提供されていました。FabLab Kannaiディレクターで3Dプリンタ実践ゼミでもおなじみの増田恒夫さんからも、自転車や傘などを持ち寄ってみんなで直すイベントをやってみようという話しが出たこともありましたので、近いうちにそういうイベントが実現するかもしれません。

SpringFabFes2015_15

右側のイベントスペースでは、食とものづくりスタジオ FERMENTファーメントの中山晴奈さんが、Fabちらしを用意してくれていました。

ご飯の上に、春らしい食材を好きなように並べていきます。昨年付けた桜のつぼみの梅酢付けがとっても美味しかったです。外は、満開の八重桜で桜吹雪が舞う景色の中、美味しくいただきました。

SpringFabFes2015_4 SpringFabFes2015_5
SpringFabFes2015_16 SpringFabFes2015_6

14時頃からは、慶應義塾大学SFC研究所「ソーシャル・ファブリケーション・ラボ」の代表で環境情報学部准教授の田中浩也さんとトークイベントと、GLOCOM(国際大学グローバル・コミュニケーション・センター)の渡辺智暁さんとの対談、FabLab KannaiメンバーによるFabProjectTalkなどが行われました。

オープンデザインについての最新事情など、興味深い話しが盛りだくさんなイベントでした。

田中さんが紹介された訳書「 オープンデザイン-参加と協商から生まれる『つくりかたの未来』」のオープンコンテンツとなっている製本前のデータはこちらからご覧いただけます。裁断される前のレイアウトそのままなのがなんだか面白いです。

SpringFabFes2015_17

その他、TシャツブランドininkのTシャツ作ろう!!コーナー、4月よりBankART Artist in Residenceに参加しているハンドメイドアーティストKaieさんの手芸コーナー、昨年始まったFABCITY CONSORTIUMで横浜旭区のまちの構造を捉えなおすためにつくった地形模型ワークショップツールのプロトタイプの展示など、盛りだくさんな展示やワークショップが開催されていました。



SpringFabFes2015_10

お花見が最後の時期を迎えた関内のさくら通りでは、Fabな人々が集い、まさにその場で学び、その場で作り、分かち合いながら楽しい時間を共有していました。