横濱3Dプリンタ実践ゼミ 体験レポート

※当サイトから「横濱3Dプリンタ実践ゼミ」への参加申し込みはできません。

はまリンク取材班2013年、ものづくりの世界では「3Dプリンタ」が大きな話題となった。オバマ大統領は一般教書演説において3Dプリンタについて言及し、また、クリス・アンダーソン著『MAKERS – 21世紀の産業革命が始まる』(2012/NHK出版)は日本でもベストセラーとなり、個人が3Dソフトを用いて「モノ」をデザインし、3Dプリンタを活用してものづくりに取り組む。このような新しいものづくりのカタチが広まりつつある。

そんな中、誰もがオープンな環境でものづくりをおこなう「FabLab」という施設のネットワークが世界中で注目されている。ここ横浜では、関内に「FabLab Kannai」がオープン、8月に「世界ファブラボ会議国際シンポジウム(Fab9)」が開催されるなど、今横浜はFab社会の実験場としてにわかに注目が集まっている。

3Dプリンタだけでなくレーザーカッター、ミリングマシン、ペーパーカッターなど、デジタルファブリケーション機器の普及による新しいものづくりの動きが、製造業、ひいては私たちの生活にどのような影響を与えるのか?

Fab社会の象徴のように語られる3Dプリンタ。3Dプリンタは全ての製造業にとって脅威なのか? それとも魔法の箱なのか?
そんな素朴な疑問を前に、はまリンク取材班は「横濱3Dプリンタ実践ゼミ(全6回)」に潜入するのだった。

体験レポートでは「横濱3Dプリンタ実践ゼミ(全6回)」の講座を通じて、徐々に3Dプリンタ本体がビルトアップされていく様子をリアルに追跡していきます。

講座内容
第1回
3Dプリンタを知る
いろいろなプリンタを動作させる/デジタル工作機械/デルタプリンタの構造/デルタプリンタKit*の仕様/3Dプリントまでのフロー
第2回
3Dプリンタを動かす
フリーデータを使ってみる/123D-Designを使ってみる/Cubeソフトを使ってみる/スライスソフトを使ってみる/操作用ソフトを使ってみる/デルタプリンタを動かす
第3回
3Dプリンタを設計する
構造、寸法を決める/コントロールソフトを決める/使用材料を決める/ノズルとホットエンド/冷却構造/部品を設計する/部品表を作る/部品発注
第4回
3Dプリンタを組み立てる(1)
ホットエンド組み立て/エクストルーダ組み立て/シャーシ組み立て
第5回
3Dプリンタを組み立てる(2)
回転部を組み立て/本体組み立て/配線と動作、実際に3Dプリントする
第6回
組み立てた3Dプリンタでプリントする
3Dモデル決定/スライス設定/フロントエンド操作/3Dプリント開始/3Dプリント終了

「横濱3Dプリンタ実践ゼミ」で組み立てる予定の3Dプリンタです。

公益財団法人 横浜企業経営支援財団(IDEC)主催
横濱3Dプリンタ実践ゼミについて

組み立てるところから始めます。

今世界中で話題となっている3Dプリンタですが、誰でも簡単に思い描いたものを造形できるわけではなく、実際にはさまざまな技術的制約や課題があります。参加者はこのゼミを通じて、3Dプリンタとは何か、システム上の特徴などを学び、3Dプリンタの可能性と限界を知り、それぞれが個々のフィールドでいかに活用するかを考えるためのヒントが得られることを目標としています。
当ゼミの前半は、3Dプリンタの実演やモデリング、スライス、フロントエンドなどのソフトウェア紹介を交え、3Dプリンタの原理から活用のための基本的なノウハウを体得できるカリキュラム。後半は、参加者同士で組み立てた3Dプリンタを実際に使用して、サンプル試作するところまでを体験するカリキュラムになっています。

デジタルプリンタキット

デルタプリンタKit仕様
外形サイズ: 直径420mm 高さ830mm(フィラメント部を除く)
造形サイズ: 直径250mm 高さ370mm
積層ピッチ: 0.1mm(0.2mm推奨)
使用可能材料: PLA(ヒートベッド追加でABSとナイロンの造形も可能)
電源: 100~115V

デルタプリンタについて
造形プレートは固定で、3つのモーターが常に動作してノズル部をX.Y.Zに移動させる。
精度が良く、高速で造形できることが特長で、動きも美しい。

講師紹介

合同会社SHC設計 増田恒夫氏

合同会社SHC設計 増田 恒夫 氏
www.shcsekkei.net

2012年創業の(合)SHC設計は、豊富な開発経験と最新の評価技術を用いユーザー満足度の高い製品開発を支援している。
代表社員の増田氏は、自動車部品メーカーで5年、医療機器メーカーで26年に渡り製品設計に従事。製品企画から市場クレーム対応までの幅広い業務を経験、また、協力メーカー・大学・公的研究機関などの共同研究による新技術の開発・導入を進め大きな成果を上げてきた。

        増田氏をタグ付け…
職人気質、草サッカー、歩き遍路、CAD、3Dプリンター、特許(現有特許10件)

トレーラー(予告編)

~3Dプリンタを実際に作りながら考えるという刺激的なイベントが横浜で始まった~