「さっそく金属加工をやってみよう」ということで、先日取材でおじゃました【メタルDIY】を再び訪問してみた。JR鴨居駅から鶴見川左岸の土手道を10分ほどいくと、その秘密基地に到着する。
主宰者の杉田さんの出迎えをうけ、はまリンク取材班3人は【メタルDIY】の人気初級講座である「キーホルダーづくり」にチャレンジすることになった。キーホルダーづくりは、自治体主催のイベントなど子どもでも安心して参加できるプログラムだそうだ。
工程は次の通りである。
1.切るー切削
2.整えるーバリ取り,ヤスリ掛け,研磨
3.穴をあけるードリル加工
4.文字つけー刻印
1.切るー切削
手始めは、市販の平たい鉄棒を好みの長さにカットすることから。このとき注意したいのは、最後に刻印する文字数を考慮しておくこと。文字数が多ければそれだけの長さが必要である。但し、キーホルダーとしてのバランスももちろん大切だ。
歯がぐるぐると回る切削機の使い方を教わり、防護用のメガネを装着して、いざカット。両手に鉄を切る振動が「ガガガッ」と伝わる。
2.整えるーバリ取り,ヤスリ掛け,研磨
杉田さんはマグカップに水を注ぎだした。2階のロフトは熱気もあるので、のどでも潤すのかなと思ったら、電動ヤスリの横にポンと置いた。「はて?」と思っていると、「ものの数秒で鉄に摩擦熱が伝わりますので、熱くなったらこれで冷やして下さい」・・・少しビビりながら電動ヤスリに向かう。
「グイーン」という音とともに手元に軽い振動が伝わる。しっかり手元を固定していないと回転するヤスリにもっていかれてしまう。しばらくすると熱も伝わってきた。結構熱い!
この工程は個性がもっともでる。表面をピカピカに仕上げたい、角に丸みをもたせたい、角にエッジを効かせたい、少し傷を入れてエイジングを施したい、etc・・・
3.穴をあけるードリル加工
まず、穴をあける場所に目印として「センターポンチ」を使って小さな凹みをつける。そしてドリルに向かい、凹みの位置とドリルの位置を合わせ固定してスイッチオン。レバーをゆっくり下ろす。「グググッ」と振動が伝わり数秒すると、「スッ」とレバーが軽くなる、穴があいた瞬間の感触である。
4.文字つけー刻印
大小のアルファベットと0〜9の数字を、一文字ずつ自由に配置して鉄に打ち付ける。刻印の作業はこれまでの緊張感ある工程とは違って盛り上がる。「勢いが大切」と杉田さんが実演。ハンマーを振り下ろす。「ドン!!」・・・結構強いな・・・
しっかり位置を定めて垂直にハンマーを振り落としても、文字がずれたり、力が弱くてしっかり刻印できない。これも愛嬌と思って、わざとアンバランスな文字配置に切り替える。
こちらが完成品。いささか不細工なところもあるが、鉄のぬくもりを感じられる大満足の2時間でした。金属加工のおもしろさにハマりそうですね。おとなの趣味として実に高尚です。