有限会社山下電機製作所

創業100年を迎えて、未来へ向けて改革は進行中です|山下電機製作所

有限会社山下電機製作所

横浜市金沢区福浦2-6-21

電車車両部品の製造・修理、銅・真ちゅう・アルミ・鉄・ステンレスなど電機系統機器周りの金属部品の加工、精密板金加工

山下電機製作所は大正6年に現在の西区南幸で創業し、まもなく100年を迎えます。新幹線やJR在来線などの車両部品の製造を柱に、銅や真ちゅうやアルミなど電気系機器周りの部品に関する金属加工の実績が豊富です。

創業100年を迎えて、未来へ向けて改革は進行中です

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山下電機製作所はおかげ様でまもなく創業100年を迎えます。
当社は外形切断、曲げ加工、機械加工など、一通りの金属加工に関して、特に銅や真ちゅうの取り扱いについては長年の実績があります。

新幹線やJR在来線、モノレールなどの車両製造をおこなう東洋電機製造株式会社の協力工場として、集電装置(パンタグラフ)や主制御装置などに使われる部品の製造を主としており、電気系機器周りの部品に関する金属加工の実績が豊富です。銅・真ちゅう・アルミ・鉄・ステンレスなど、板厚0.2mmから6.0mmくらいまでの加工が可能です。

これまで、高品質の製品づくり、少量多品種の製品づくりなど、お客様のご要望に真摯に応え続けて参りました。次の100年を目指し日夜技術の向上に努めております。ロットの大小を問わずお気軽にご相談ください。

はまリンク取材班が専務に突撃インタビュー


創業100年にもなる老舗企業なんですね。創業当時のことを教えていただけますか?

山下専務

山下専務にお話を伺いました。

先々代が大正6年に西区南幸の地で創業しました。横浜駅西口の繁華街、以前の東急ハンズがあった付近です。そこから鳥浜に移ってきたのは10年ほど前なんです。現社長の父は長年、配電盤や板金組み立てなどの製造加工をしていました。現在、私は専務で三代目となります。

現在はどのようなものを作っているのですか?

主に新幹線や在来線などの車両メーカーである東洋電機製造さんが製造する車両の部品を作っています。屋根の上のパンタグラフで使われる部品や客室の下にある制御装置の中の金属部品などを加工しています。これらは電気系機器周りの部品ですから当社では銅や真ちゅうを扱うことが多いです。扱う製品の6割は銅製品になりますね。最近は中国で使われる電車にも当社で加工した部品が採用されていますよ。

銅や真ちゅうを使った電車車両部品の製造

  • 真ちゅう部品のかしめ加工

    真ちゅう部品のかしめ加工

  • パンタグラフ部品の最終仕上げ

    パンタグラフ部品の最終仕上げ

  • R部分に細かい加工をおこないます

    R部分に細かい加工をおこないます

設備が豊富で、しかもきれいに整理整頓されていますね。

タレットパンチプレス、ベンダー、プレスなど、一通りの設備は揃っています。タレットパンチは銅は0.25mmから6.0mm、真ちゅうは0.15mmから5.0mm、鉄は0.3mmから3.2mm、アルミは1.0mmから6.0mmまでの加工実績があります。抜型も豊富に揃えています。当たり前のことですが以前は整理整頓もあまりできていなかったので誰でも作業がしやすいレイアウトに変更しました。

設備はスタッフの方全員が動かせるのですか?

10年ほど前は熟練工が自分で設備を管理していて本人でしか作業ができない状態でした。体調不良などで業務がおこなえない場合、代わりに作業ができる従業員がいなかったので、納期や品質管理の観点から問題があると考えました。そこで機械を利用した作業は従業員の誰でもおこなえるように改革をおこなうことを決めました。

どのように改革を進めたのですか?

実は私は文系人間なんです(笑)。ですから、まずCADや設計の勉強から始めました。次に工場内にあるマシンを全て自分で使えるようにしました。一つの機械につき使い方を覚えるのに1、2か月かかりましたね。
そして熟練工から実際に加工方法を学び、誰でも同じ品質で作れるようにマニュアルを作りました。ほぼ2、3年で全ての機械のマニュアルを作成しました。今でも新しい製品を作る際は全て文書化して写真を添付し、データとしてパソコンで管理しています。この作業は非常に大変でしたが、そのおかげで技術の伝承といいますか、非常に効率的に作業ができるようになりました。

自己改革と社内改革を数年で成し遂げたのはすごいですね。今後はどのようなものづくりをしていきたいですか?

業界やロット数などは特に問いません。試作のような小ロットでもご相談には快く応じています。当社は金属加工業として銅や真ちゅう、アルミなどを扱うことが多いです。この材料は電気部品、電動機や配線・基盤に多数使われています。ですから、電気でものを動かすところには当社の技術がきっと必要になると考えます。現在は電車などのインフラ機器が中心ですが、時代の変化に合わせてさまざまな分野のものづくりに携わっていきたいと思っています。

未来を見据えた準備は万全ですね。ありがとうございました。

  • 長年のものづくりに対する魂の継承
  • 山下電機製作所さんは職人技術の「見える化」に取り組んでいます。

山下電機製作所

電車車両部品の製造を主とする精密板金加工をおこなっています。特に銅、真ちゅうの加工実績が豊富です。

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