有限会社東亜メタル製作所

機械産業を下支えする東亜メタルの軸受|東亜メタル製作所

有限会社
東亜メタル製作所

〒222-0037 横浜市港北区大倉山3-62-23
代表電話番号: 045-531-2222

火力・水力発電機、モーターからポンプ、圧縮機、送風機、ブロワーまで、さまざまな軸受用メタル(すべり軸受)の製造・販売

東亜メタル製作所は火力・水力発電機、大型モーター、ポンプ、圧縮機、送風機、ブロワーなど、さまざまな軸受用メタルの製造・販売をおこなっています。軸受用メタルのことなら、高い技術と実績を持つ当社にご相談下さい。

機械産業を下支えする東亜メタルの軸受

  • 東亜メタル製作所01
  • 東亜メタル製作所02

当社が製造・販売している軸受用メタル(すべり軸受)は多品種で少量生産品が多く、素材・仕様・大きさの相違、要求される精度の厳密さが特徴といえます。主に火力・水力発電機、圧縮機、送風機、ブロワー、冷凍機、高速タービン、モーターなどに使用され、機器の信頼性、耐久性を飛躍的に高め、機械産業を支えています。その精度と品質でお客様から厚い信頼を得ております。

また、個々の技術力の高さに加えて、素材から製品までをトータルに管理する管理技術も重要なファクターと考えています。長年の生産データの蓄積とその分析から展開した管理技術は、確実な納期実現のための工程管理、不良率を下げ品質を保証する品質管理、加工機械・治具工具の精度管理に発展し、技術力を重視する当社の伝統に一層の充実を加えています。

さらに新素材の研究、新技術の開発に力を注ぎ、技術力を活かした新たな分野への進出を目指して挑戦しています。

はまリンク取材班が社長に突撃インタビュー


軸受用メタルとは、どのようなものでどこに使われますか?

軸受用メタルとは、軸受の種類の一つで「すべり軸受」とも呼ばれます。回転や往復運動する軸に接して荷重を受け、摩擦によるエネルギー損失や発熱を減少させ軸を滑らかに回転させるための大切な部品です。「ベアリング」というと皆さん馴染みがあるかもしれませんが、大きいものや特に耐久が必要な機械には軸受用メタルが使われています。
取り立てて新しい技術ではありませんが、水力から始まって、電気ができた頃から軸受というのはあって、回転運動する部分のあるさまざまな機械に使われています。例えば、大型のものなら火力・水力発電所の発電機や下水処理場で使われるブロワー、ごみ処分場や製鉄所の送風機、シェールガス採掘のコンプレッサーなどですね。小さめのものなら石油化学コンビナートで使われる高速ポンプなどです。ただ、小さめといっても大きさは80φ(パイ)もあるので小さくはないですけどね(笑)

軸受用メタルを扱うようになった経緯を聞かせてください。

先代が戦前、大手企業で発電機やコンプレッサーなどの軸受を製造する仕事をしていました。そして戦後、アメリカの進んだ鋳造方法や技術に接し、その経験を活かして当時進んでいた「遠心鋳造」という技術を日本にいち早く取り入れて1955年に独立しました。私も大学を卒業(1966年)してすぐ入社しました。「門前の小僧」じゃないけど、家業を息子が継ぐのが当たり前という時代だったし、就職難だったしね(笑)。以来、50年近くずっとメタルを扱い、1998年に代表に就任し現在に至っています。

ご自身が代表になられてからはどういった取り組みを進めてきましたか?

私が代表になってからは軸受用メタルの修理や半製品の製造から、完成品の製造・販売へと事業転換していきました。人材面では、高齢化してきていたので、熟練工から若手への技術継承に取り組み、90%くらいは達成したかなと思っています。企業の存続は「人」にかかっていますからね。いかに技術を伝承していくかですから。私も先がないから(笑)、あと2、3年の間に目鼻がつけばいいかな。
その他、積極的な新鋭設備の導入、企業診断の実施、廃材の再利用など、さまざまな取り組みもおこなってきました。

特に人材育成、技術継承に力を入れてるようですが、どのように進めているのですか?

外部からコンサルタントを講師として招き、研修をおこなっています。基本的なことですが「5S管理」や「オアシス運動」「報・連・相」の徹底など、作業環境を向上する計画を全社員で実行しています。他にも社内を複数のグループに分けて技術指導を月に1回程度おこない、技術力の底上げを図っています。従業員の技術力の底上げをすることでより良い製品が作れますからね。

新鋭設備と高度な技術を持つ職人の方々

  • マシニングセンタ

    マシニングセンタ

  • 精密旋盤

    精密旋盤

積極的に新鋭設備を導入していますね?

製品の公差レベルは1/100mm単位の精度を求められますので、コンピュータ付きのNC機械など新鋭設備は積極的に導入・活用しています。ただ、機械任せにはできないこともあるんです。熟練工が汎用機を使うことでしかおこなえない作業もありますので、技術の伝承も非常に大切になってくるんです。また、品質の保証のためにトレーサビリティが必要になりますので、測定器の精度維持のためのメンテナンスを定期的におこなっています。測定器がしっかりしていないと良い製品はまず作れませんよ(笑)

御社の軸受用メタルの強みや特長を教えていただけますか?

当社の製品は「短納期」「高品質」「低価格」です。耐久性が高く最低でも5年連続稼働ができ、メンテナンスの頻度が少ないことが強みであり特長ですね。昔は1、2年もてばよかったけど、今は大変なんです。3年もっても「まだ短い」って言われるんです。あまり長持ちしたら商売にならなくなっちゃうんだけどね(笑)
お客様の強い要望や環境への配慮から試行錯誤を繰り返し、今の高耐久性を実現しています。しかし、現状の製品に満足することなく、新素材の研究、新技術の開発に力を注いでいます。このような取り組みをおこなっていることで、海外から技術視察の申し込みや技術指導の依頼のお話をいただいています。

軸受用メタル(すべり軸受)製品

  • 軸受用メタル(すべり軸受)製品
  • 軸受用メタル(すべり軸受)製品

今までで印象に残っている出来事はありましたか?

アメリカの提携先からの注文なんですけど、サイズの表記が「インチ」表記なんですよ。インチをミリに換算すると端数が出て数値が細かくなるんです。公差も非常に細かくなりますからそれをクリアすることがなかなか難しいんです(笑)

今後の展望、新たな業務への挑戦はありますか?

次の世代、後継者への土台作りとして工場の移転を考えています。目的は効率的に生産できる工程設計をすること、そして新鋭集塵機などの設備を導入し環境への配慮や労働環境を向上できるようにすること。さらに技術指導や技術視察の受け入れを進め、社名の由来のように「日本より広い範囲=東アジア(東亜)」でのビジネス展開も視野に入れたいですね。まずは次のステップに向かうために財務内容をよくして体力をつけておきたいですね。
後継者の育成などのメドがついたら、技術指導をおこなうために海外へ移住して、のんびり過ごすのもいいかな(笑)

  • 試行錯誤を重ねた軸受で世界の機械産業を支える
  • 東亜メタル製作所さんは積極的な新鋭設備の導入、優秀な人材育成に努め、機械産業を支えています。

東亜メタル製作所

大・小、ロット数問わず、さまざまな軸受用メタルを製造・販売をおこなっています。

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