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有限会社荒井機型製作所
- 〒230-0041 横浜市鶴見区潮田町4-149-1
代表電話番号: 045-501-1360
自動車部品の大型プレス金型向けフルモールド模型の製作、手作業による発砲スチロール製模型製作
荒井機型製作所は自動車部品のプレス製造に欠かせない大型のプレス金型向けフルモールド模型を製作しています。自動車部品以外も承りますので是非一度ご相談下さい。
フルモールド鋳造法のプロ、工業生産の縁の下の力持ち
荒井機型製作所は自動車や機械などのフルモールド鋳造法用の発砲スチロール製模型を製作しています。
自動車のエンジンやボンネット、ホイールなどの部品を生産するには製品形状を決める模型が必要となります。
「フルモールド鋳造法」では、製品形状を決める模型に一般的な木型ではなく発泡スチロール製模型を使用します。砂に埋めた発泡スチロール製模型に溶けた金属を流し込み、模型をガス化させて製品を成形するので、木型に比べサイズの大きい複雑形状の製品が短期間でできるメリットがあります。
製作する発泡スチロール製模型は鋳物工場で製品に生まれ変わります。模型がなければ製品は出来ないと考えると、模型作りは工業生産力の縁の下の力持ち的な存在なのです。
当社では職人が手作業で発砲スチロール製模型を製造しています。フルモールド模型のご相談がありましたら是非一度ご連絡下さい。
はまリンク取材班が社長に突撃インタビュー
作業場が真っ白ですがプレス金型の鋳造用型とはどのように作られているのですか?
先代が鋳造型の会社を始めた頃は木型で作っていましたが、1960年代から発砲スチロールで型を作っています。何度も使う木型と違い、発砲スチロールは溶液を流し入れた時に燃えてなくなってしまう単発の鋳造型になります。発泡スチロールは軽く加工しやすいので製作スピードが断然早くなる画期的な素材でした。主に自動車のシャーシなどの発砲スチロール模型を製作しています。発砲スチロールを切り出すと細かい切りくずが出るので作業場は真っ白になってしまいます。掃除してもきりが無いですね。
全て手作業でやっているのですか?
はい。当社では全て熟練工が手作業で製作しています。今はこの業界も機械化が進んでいて、金型メーカーが自社内のNC加工機で製作することも多くなってきています。ただ、図面をデータ化するにも知識と手間がかかりますので、作る金型の大きさや複雑さによっては手作業で作っている弊社のような専門業者が必要になってきます。
木型よりも加工がしやすいとはいえ一人前になるには技術や経験が必要になるのではないですか?
真っ直ぐに切っているつもりでも思い通りに切れないものです。また、複雑な型を作る時はパーツを作ってはめ込んでいく作業が出てきますが、0.5mm違ったら入りません。発砲スチロールは柔らかいので無理に押し込むことも可能ですが外枠が歪んでしまいます。逆に小さく作ってしまったら隙間ができて固定できません。一人前になるには3、4年以上かかると思います。昔は小僧で入って鍛えられましたが、今の若い子が頑張れるかどうか…。ちょっと難しいかもしれませんが頑張ってほしいですね。
確かに何枚かの板を張り合わせて外枠が出来ていて、中に小さなパーツがはめ込まれていますね。思ったより複雑な作業ですね。
模型には図面はありますがどこから作り始めるかは決まっていません。そこは職人に任せられています。図面を見て頭の中に順番を思い浮かべられないと一人前にはなれません。いかに効率的に作業しやすい順序で作っていくかは経験を積むことでコツをつかんでいきます。順番を間違ってしまうと、パーツを入れ込むのにどこか切り取らないといけないとか手が入りにくいとか出てきてしまいます。毎回違う模型を作っていますが、経験した型で実践した方法をどうアレンジして製作していくか、毎回考えながら取り組むことが重要です。
金型の模型以外にも何か相談を受けることはありますか?
炉型の製作など多方面にわたり仕事を受けています。発砲スチロール製品ということでは、テレビ番組のセットで使うオブジエ製作などをおこなっている同業者があります。弊社はデザインはしていませんが、図面があってこんなものを作って下さいと言われれば寸法通りに作ることが可能です。
今回取材をさせていただいた直後に、パシフィコ横浜で開催された「テクニカルショウ ヨコハマ 2014」のはまリンクブースのオブジエ用にブロックを作っていただきましたが、寸法がぴったり合っていて表面もとてもきれいでした。
ブロック型のオブジエを重ねた
テクニカルショウブース
逆に適当に作ってくれと言われた方が難しいですね(笑)。仕事柄、寸法が合わないといけない模型を作ってますから、寸法通りに切り出して全ての面をペーパーやすりをかけてきれいに仕上げましたよ。
正確できれいなブロックオブジエを25個も製作いただきありがとうございました。
- プレス金型用の鋳造模型一筋
- 技術と経験に裏打ちされた機械化できない仕事を続けられていました。
大型プレス金型向けのフルモールド模型の製作をおこなっています。お気軽にご相談ください。
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